体外受精の適応となる要因は、ご夫婦どちらかと言えば、女性側の因子が多いようです。なかでも卵管因子と子宮因子が多くありますが、最近では女性の年齢が高いことが原因の第1位に挙げられています。
男性側の不妊要因も増えており(不妊原因の約45%)、直接体外受精に結びつく因子としては、乏精子症、精子無力症、無精子症などがあります。
不妊治療は身体的、精神的、そして経済的にも負担となる治療であり、その負担は、
タイミング指導→人工授精→体外受精と治療が高度になるにつれて大きくなっていきます。
一般的に、「高度な治療をすると、すぐに妊娠できる。」と考えられがちですが、必ずしもそうではありません。
当クリニックでは、検査によって不妊原因が明らかにならなかった場合、できるだけ自然に近い状態で妊娠していただけるように、タイミング指導から順に治療を始め、徐々に高度な治療へとステップアップしていく、【ステップアップ治療法】を取り入れています。
ただし、残念ながら一般不妊治療では妊娠が難しいと診断された場合や、奥様の年齢が高い場合には高度不妊治療から開始する場合もあります。
また、「治療のステップアップにともなう不安や迷いはないか?」「医師の治療方針が自分に合っているのか?」など、じっくり考え、不安や迷いをクリアーにしていただいてから、次のステップに進んでいただくことをおすすめします。
一人で悩まず、ナースやカウンセラーに相談し、医師に治療のメリットやデメリットについて納得いくまでご確認ください。
納得のいく治療を、ご自身のペースで行なっていただけるように対応させていただきます。